七段飾りの思い出

今週のお題「ひな祭り」

 

もうバザーに出してしまったけれど

一人娘だった私には七段飾りのお雛様があった。

 

お茶道具だったか、台所道具だったかのお道具もついて、牛車もあって、

「うれしいひなまつり」の流れるオルゴールもついていて、

今ならわかるけど、あれってかなり豪華だった。

 

うちはあまりお金がなくて、母方の実家で祖父母と同居だったけれど

誰が買ってくれたんだろう。

 

自分のって思ってたけど、母のものだったのかな。

そういうのも、皆他界していると知りようもない。

他愛もない謎が増えていきます。

 

七段飾りは、昔のふすまを開け放てば広くなる間取りでは

飾りようもあったけれども、今どきの家ではどうにも飾りにくいもの。

押入れに直しっぱなしになるよりはと母が手放した。

 

もう一度見てみたいな、なんて思う。

子どもの時分は、手にとって遊べなくて興味もなかったけれど

年取るとこういう気持ちにもなるんだなぁとしみじみしました。

さげもんのニュースを見たりすると、気になったりね。

 

ひな祭りをお祝いした子もしなかった子も

みんな、すこやかに育ちますように。

 

追記・・・

いくらくらいなんだろうと検索してびっくり。

かわいがられてたんだなぁ・・・と実感しました。

 

わかってる。わかってるのよ。

他にもガラスケースに入った日本人形とかあったものね。

七五三のお着物とかはなかったけど、子どもはそういうのを心残りとか、

愛が足りないとか思わないんだと思う。

学校も出して貰ったし、十分すぎるほどしてもらった。

 

ただ、様々な親族を間近に見て感じて接してきた結果として

いろいろ心に癖がついちゃってて、感謝でごまかしが効かないのよ。

見て見ぬふりできなくなってるの。

 

私は私であの頃の家族とは違うんだって

同じものもまだ持ってたりして、それは個性として再認識したりして

明るくて軽くてふわふわしてるものが好まれる世の中だけど

重いものとか痛みとか暗いものとか影に隠したようなのを、

子どもの頃は意味とか考えずに感じないように自分を守ってたけど

そろそろ強くなりたいんです。

 

大切な人を大切にしていけるように。