花は萌えるのか

とあるところに

花萌ゆる春、という感じのことが書いてあった

 

花が萌えるとはこれいかに

しかも春の印象にしてはちぐはぐな

 

花ほころぶ春

草木萌ゆる春

 

ごちゃまぜにしてしまったのか

 

花が萌えるというのは

たしかに花芽というのがあるから

無くはないのだろうけれど

春に萌えてしまうと

花が咲くのはゴールデンウィークのことか

うーん

 

 

も・える【×萌える】の意味
意味
例文
慣用句
画像
出典:デジタル大辞泉小学館

[動ア下一][文]も・ゆ[ヤ下二]
1 草木が芽を出す。芽ぐむ。「若草―・える野山」

2 俗に、ある物や人に対し、一方的で強い愛着心・情熱・欲望などの気持ちをもつ。→萌え

萌える(もえる)の意味 - goo国語辞書

 

言葉は様々な使われ方をして

変化していくのが常だけれど

どうもこれは、心象に映る色がちがいすぎて

抵抗してしまう

 

ふと

はなもゆ

という音に

少し前の大河を思い出した

 

あら?花萌ゆ?

 

あれは

花燃ゆ

ですよ

 

音だけが記憶の残滓となって

当て字でなんとなく

春のグループ同士で組み合わされて

 

こういう表現もあり

とされていくのかなぁと

なんとなく腑に落ち、すっきりしてしまった

 

とはいえ

花の萌ゆると言われると

なんだかむずむず

してしまう

 

違和感を感じない方々の心象には

どのような光景が広がっているのだろうか