本当はどうだったらいいの?

いまはもう社会保険庁じゃないんだよねぇ。

日本年金機構という特殊法人

組織はどうなってるんだろうと調べると、年金事務所も年金機構の一部なのね。

日本年金機構になって何が変わったの? [年金入門] All About

 

会社でいうと本社機能と支店との連携が悪いってことかな。

支店のノウハウを全国展開しようにも、地域特性があるからそのまま展開も出来ないので、部分最適に陥らざるを得ない。

 

思い切ってどこかにスタンダードを定めて、合理化を進めた場合、全体的なクオリティの低下に陥る。(電話がつながらない)

 

ノウハウ選定しようにも、どこをスタンダードに定めるかの選定も非常に難しい。

規模や、構成比などで分けていくつかのスタンダードを作ってもいいけども。

そうなると全312カ所のコンサルテーションという膨大なプロジェクトになる。

自主的に動ける人たちがいる支店であればいいが、問題意識もなく改善意欲もない人がいいだけの地域だって多々あるわけだ。(それはそれで宝でもある)

 

さらに、そういう横断的な業務を進める経験をした人はほとんどおらず、組織内で合意形成のプロトコルが定まっていないため、推進負荷ははんぱない。

 

どこへ行っても村社会的な発想は予想できる。超えるのは楽じゃない。

ものすごいカオスや隠していた不正に気づいてしまうこともある。

耐震関連の事件を見てても、大なり小なりのあるあるだ。

 

判断を行う経営層も万能じゃないので、現場に知恵や正解があるよね!となり堂々巡り。ある意味、俺のビジョンについてこいタイプだと過労死するので、まぁ平和。

 

旗振り役は現場もおさめつつ、経営層の納得もいく(見た目のよい)正解を出し、恨みやぼやきに責任感を感じながら、自分の能力に限界を感じる・・・。

それらを乗り越え無視して、正の自己評価で完全武装すると、お気楽な上位の中間管理職群の誕生。

 

リーダーシップ・・・かぁ・・・

 

イデアの創出」

それが必要なんだと何度も思った。

けれど、この感覚が通じる人はほんとに少ない。

議論にならない。何の話をしてるの・・・?

ちょっとわかる人でも、そんなことできるの・・・?

課長はちょっとわかってても、懐疑的だし自分の仕事で手一杯で、よろしくしてくる。

色んな人の知恵と経験を集めてしか作れないのに。

誰かが正解を出してくれると思うなー!

 

何度、「本当はどうだったらいいと思いますか?」と聞いたか。

自分たちで自分たち自身に聞いてほしいよ。

 

なんでそんなに理想を見ないようにしてるんだか。

そんなに耐え忍ぶ毎日が楽しいのか?

 

 

・・・

もしやるとするなら、トップの了解を取り付ける。

権限委譲と非介入、保護の約束を取り付ける。

情報開示は確実にやるけれども、必ずこちらの味方をしてくれと。

印籠が目に入らぬかっていうところから始まらないと、変わらないんだろうな。

 

けど、ここ日本で、安定した法人ならば、黙って我慢して働いてる方が楽。

イデアなんてほとんどの人が理解しないし、理解されないものを提案して受け入れてもらうなんて土台無理。

いや、彼らは印籠さえあれば、飲めないものも全部飲める体質の人たちだけれども。

 

大きな愛が必要だよね。

理解されなくてもいいから、彼らの社会を良くしてやろうという。

結局、私はそこに絶望した。

 

それともトップではなく、私たち全員に共通するこの怠惰さを指摘して、個々人がそれを乗り越えるように行えばよかったんだろうか・・・

そうか、切り込んで対決するのをさけたのが敗因かもしれない。

 

先人たちの培ってくれた余剰を食い尽くすまで、お尻に火がつくまで、旧組織内では大きな価値の創出に結びつく動きは、おそらく無理だと思う。

 

バブル世代くらいまでは逃げ切るだろう。

はじから少しずつ削られながら、逃げ切れれば勝ちだ。

とはいえ、バブルたちも後期高齢になって自分の体が動かない状態で、その報いを受けるかもしれない。

私たち世代にしても同じだ。

 

すべてがいちばんよいようになりますように。