新しい声
声「忘れてたくせに」
私「あなたは誰?」
声「教えない」
ごくたまに、内側から生じるような声を感じることがあります。
この文章を書いている自分は、頭のなかでは「声」です。
今のこの自分ではない声が、昨日突然に生じました。
それまでに聞いたことのない少しとがった女の子の声でした。
今日はいつもより少し早く起きることが出来てNHKをみていました。
なんだかずっと悲しくて、何度も泣きました。
生きていることとか頑張っていること、どうにもならない事、
テレビに映し出される様々な人生に・・・
ひとしきり泣いているうちに、
気をつけていないとひどい考え方をしていることが
ふとした発言でバレてしまうことが辛いと思っていると気づきました。
そういう考え方がバレると、蔑まれるのです。
相手はまず傷つき、そのうち扱いが悪くなり、貶めようとする気持ちに気がつきます。
離れられずにいれば、地獄のような日々です。
けれどそちらの方が私を正しく反映しているのだと、今はわかります。
けれど、そのときは地獄から逃げ出したかった。
因果関係に気づいてからは、本当の自分を隠して生きてきました。
もう十数年になるのでしょうか。
穏やかに人と接することが出来るようになりました。
豊かな年月でした。しかし、一瞬も気の抜けない日々でした。
新しい声は、この葛藤の糸口になる予感がしています。